2014年05月31日

柳家さん喬 「芝浜」

毎度のご用向きをありがとう存じます。
こちらは、落語です。
動画でなく、音声だけなのが残念ですが、
柳家さん喬さんです。
武家言葉に町人言葉、江戸時代の言葉遣いがとても上手いお方です。

魚屋の物語です。
人情話で、聞かせます。

柳家さん喬 「芝浜」


如何ですか?
立川談志さんの芝浜は よく絶品と評されますが、
さん喬さんもとってもいい感じです。

談志さんは、話が終わってから、自分の落語の寸評とか話たりするので、ちょっと閉口ですが、
こちらは、「ありがとうございました」と帰るお客さんに声掛け挨拶しています。

人情の余韻を帰宅途中でじんわりと味わえますが、談志さんだと評論が入るので
人情話が、心の糧にならずに出来と評価となってしまったりするのが残念です。

落語にしても講談にしても 浪曲でも 頭の隅や余韻があって生活に役立つところに勉強する 心がけすることができるのですが、

作品の良しあしを評されると技術の誇りと高低ですから、ちよっと残念かなと・・・・

人の振り見て我が振り直せといいますが、人情噺は、ここが肝心かと思います。


柳家さん喬 さんの続編にご期待下さい。

芝浜ですが、やっぱりネタがいいすね!!
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2014年05月27日

『 チームの「やる気スイッチ」を入れる5つの方法 自ら動き出す自立型スタッフの育て方 』

音楽や映画鑑賞と読書など、ご紹介していました。
さてこちらは、実用書です。
『 チームの「やる気スイッチ」を入れる5つの方法 自ら動き出す自立型スタッフの育て方 』
徳永拓真 著

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著者紹介
徳永拓真 1982年大分県生まれ。
株式会社怪物代表取締役。株式会社わ代表取締役。
2007年に整骨院を開業。
その後、美容整体院、訪問介護ステーション、中古車販売、経営コンサル、講演、セミナー事業などに事業を拡大。
その独自のスキルを元に、整骨院の人財教育研修、エステサロンや個人事業主などの経営コンサルティングおよび組織コンサルティング、
大手生命保険会社の営業マン研修などを行っている。
本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです。 「BOOK」データベースより
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サラッと読ませて頂きました。
チームのトップにいないと実践が出来ないのか、チーム全員で読んでいたらどうなのかとか思ってしまいました。

第一印象は、
やっぱり お給料を考えてくれているんだなぁ〜 というのが、まず印象です。
出す側ともらう側の開きはあるのかも知れませんが、
生活に足るだけのお金がないと始まらないことを認めていると認識があることとなりました。
お給料のちゃんとした使い方まで指導?示唆?育成?とあることが、使われている側のの足元まで降りてきている 同じ立ち位置で考えてくれている、または、お給料をもらっている側のレベルの低さにも目を留めていると考えるのか・・・ もらう側の「子供さ」にまで踏み込んでいるというのか・・・
まぁ、細かいところは別としても、
やっぱりまずはお給料が出ていて、しっかり生活ができることが仕事のスタートだね との意識がありました。
ちゃんとそこを見て気付いているのだとわかります。

そして第二の印象は、
仕事の話 2割 仕事以外の話8割で話をすることを言っています。
コミュニケーションがその時点で必要だとしていることです。
8割は仕事以外の話としています。これが、仕事以外のあなたの話 あなたことを知っている
ここがスタートです。

仕事をするに際して お互いがその人の素性 素顔を垣間見て 知っていることがスタートだと著者はいっているのです。

つまり あなたのことを知っている、そのうえでお互いにこの仕事をしている ここが共通認識 

相手を認めている 人を理解している ここがスタートでないと任せる組織は崩壊してしまうことを著者は経験から書いているのです。

その実用書 理論でなく 実践のメモランダムの著作だと思います。

生活に不安なく 安定していて、仕事仲間は、お互いの趣味考え方 思考と嗜好を理解している隣人として仕事に従事しているのです。

だから、ちょっとくらい癖のある奴だって 癖のある奴はここがこだわりと承知していてチームが作れるから、柔軟性があるのです。

「何でこんなことさせられるのだろう」みたいな疑問は仕事のうえで生じることはありません。

何故これをするのか、どうして必要なのか、など仕事背景 頼む側の指示する側の立場も、状況もわかるのです。

結果的に「それは任せて下さい」と自発的対処が動機付けされることの著作となっているのです。


それはまるで、とある戦場にある軍 前線にある分隊を彷彿とさせます。
軍隊における分隊の単位での信頼関係のそれ と思えてしまいます。

ブラックな会社にお勤めのあなたは、如何でしょうか・・・・

結果だけを求められ、機械の歯車であり、給与という生活の糧のため自分を殺して働いてる・・・・

お父さんは、仕事場では、プレッシャーとストレスで毎日吐き気を催しながら働いているんだよ・・と子供に話せますか?

全く違う仕事での世界です。

整体院の経営者としての立ち位置からの著作ですが、どんどん手広くしているとのこと。
つまり人を育てているともあるのだと思いますね・・・・

「お父さんは、仕事場では、プレッシャーとストレスで毎日吐き気を催しながら働いているんだ」と仕事2割仕事以外8割の話がある会社だったら こんなこともちゃんと経営者として対処してくれるのでしょうね・・・

自分の経営する会社では、従業員が吐き気を催していると知ったら 著者だったらがっかりするのでしょうか・・・ 愕然とするのでしょうかね・・・

大量の退職者があった時には、かなり辛い思いだったように書いてましたね・・・

一読、実践の価値があると思います。

「仕事2割、仕事以外8割」これが信頼関係の基だと感心致します。
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2014年05月25日

眠狂四郎魔性剣 1965

時代劇です。
やっぱり 最近の公共放送の時代劇と比較しても「武士」が武士らしく、町人が町人らしくていいですね・・・・

眠狂四郎魔性剣 1965


全編です。
シバレンさん

柴田錬三郎の小説です。

時代劇の小説も数編、読みました、面白いです。
007シリーズとかの洋物アクションに引けを取りません。

ある意味、こちらの方が、奥行きがあって面白く読めます。

最も、英国の政治情勢とか、習慣 慣習ときかに熟知していれば、違う関心事もあるのかも知れませんが・・・

シバレンさんの背時代景やら歴史に基づく奥行きなどで、なかなか愉快に小説か読めるようです。
入り口としての映画鑑賞をお楽しみ下さい。

中々と役に立ちそうもない事柄ばかりなのに興味深くしている次第となっています。
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2014年05月11日

わが足の続くかぎり ―ドイツ人将校シベリア脱走記 (1958年)―

音楽や映画鑑賞と読書など、ご紹介していました。
かなり前ですが、「9000マイルの約束」という映画を観ました。

原作を読みたいと思っていたのが、なかなか出版されずいたので、
ブログ前出の「脱出記」などのポーランド軍のシベリアからの逃避行記などを読んでいたりしてました。

そこへドイツの少年兵の話など読んでいるところで、
タイトルの長〜い「我が足を信じて 極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語」という本を発見しました。

我が足を信じて 極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語
ヨーゼフ・マルティン・バウアー著 平野 純一 訳

「偶然は用意された心に恵まれる」
こんなことも気が付いていませんでした。

わが足の続くかぎり
 ―ドイツ人将校シベリア脱走記 (1958年)―

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Amazonでは、7000円です。

しっかり当時に出版があったのですね。
まだ私も生まれていませんでした。

7000円の予算は、今の所得では、考えものです。
語彙や謂い回しなど興味も深く、訳者も軍隊生活感のある方なら雰囲気も違うことと思います。

とても、読んでみたいですね・・・・



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我が足を信じて 極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語 So weit die Füße tragen 1955/Josef Martin Bauer

音楽や映画鑑賞と読書など、ご紹介していました。
かなり前ですが、「9000マイルの約束」という映画を観ました。

原作を読みたいと思っていたのが、なかなか出版されずいたので、
ブログ前出の「脱出記」などのポーランド軍のシベリアからの逃避行記などを読んでいたりしてました。

そこへドイツの少年兵の話など読んでいるところで、
タイトルの長〜い「我が足を信じて 極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語」という本を発見しました。

我が足を信じて 極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語
So weit die Füße tragen / 1955
ヨーゼフ・マルティン・バウアー Josef Martin Bauer 著 平野 純一 訳

書名や帯など見ていても「9000マイルの約束」の原作の片鱗もありません。
「我が足を信じて」とのことは何の事だかわからないような タイトルです。
原作タイトルからでそのまま何だと思います。

求める自由を 信じて 自分の求めるものと体力気力 自分を信じて みたいな事になりますが、
「9000マイルの約束」の原作です。

映画でのシーンで疑っていたシーンがあって、自動車に乗り込んで食糧品を奪い、発覚した時にその運ちゃんを撲殺していたシーンがありますが、腑に落ちませんでした。

他者を亡き者にしてまで、自由と家族 故郷を求めたのか・・・
逃避行が、それをさせてしまったのか・・・という疑問でした。

事実があり、回想記からの映画であれば、そうだったのか・・・との疑問でしたが、

原作を読んで、そのような行為については書いてありませんでした。

主人公は、映画化されるかなり前に亡くなっているので、そのシーンについて了解を得たものであるかは事後のことになっています。

そのシーンと事実についての相関関係は脚色であったのかも知れません。

原作翻訳本には記載がありません。

色事めいた部分も映画にはありましたが、原作翻訳本では、女囚の収容所から食糧品を盗み出すこととか、戦時中のドイツ軍の恋人を探しているロシア人の娘のこととが、ちょっとあるだけです。

淡々と描かれていて、翻訳もまあまあ いい感じでした。


途中の文中では、直訳的な個所がチラホラとするところがあって、下訳を学生にさせていた文学部の先生の「端折った訳文か」と思うところもありましたが、
史実と原作に興味のあるお方の訳書であるようでした。

これには賛意を称します。

出版を急いでしまい、リライト推敲が足りなかったのかも知れませんが、まあ所々でした。

推薦の椎名誠さんという方の「最後には、涙を抑えられない」とのコメントには、ちょっとまだ馴染めませんでした。

読解力の不足か、感情 潤いが足りないのか、淡々と事実を 茫然として得たような次第です。


「偶然は用意された心に恵まれる」ドイツ人であることを証明してくれた叔父さんと、
身元証明できたその写真の裏書は、映画にある通りですが、本人の持つ運の強さを感じられずにはいられません。

バターン死の行進に比較できない、捕虜の移送状況です。
もっと広く知られて然るべき史実が語られています。

とても良く 読ませて頂きました。

翻訳して下さって有難いことと感謝しています。

作者は、体験者からの長い、それもかなり複数回のインタビューをまとめて、時系列にして、事実であることを確認して書いたと前書きし、記載しています。

作者も東部戦線に従軍した経験から、体験者の体験談をかなり疑ったと述べていますが、
その内容を確認すれば、する程に、
自分の体験は、その戦場の事実の一部の事実でしかなかったことを思い知らされています。

ここに戦争の体験者の興味深い 体験の事実が含まれています。
自分の経験がその狭い範囲でしかないことを知る、
しかしながら、その体験の事実から、作られた史実も否定することのできる見識も持てるのです。

この東部戦線の従軍経験者の持つ、見識が、この書き物をブラッシュアップしているものと思います。
これは、日本で言えば、作家であれば、伊藤圭一さんであり、吉村昭さんであり、

部隊史を編纂している自分史の歴史家との共通点であることを再認識致しました。

我が足を信じて 極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語
So weit die Füße tragen 1955 / Josef Martin Bauer
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中々と役に立ちそうもない事柄ばかりなのに興味深くしている次第となっています。
posted by a person at 11:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月06日

三船敏郎「血と砂」全編

音楽や映画鑑賞と読書など、ご紹介していました。

三船敏郎さんです。
「血と砂」
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「血と砂」全編


Fort Graveyard (1965)

さて感想ですが、
劇中に、敵中に向かう中で、七年兵の炊事班長と隊長である小杉曹長が、
土地を耕している農民を見掛けて見張の八路軍(パーロ)の便衣兵として疑っています。
便衣兵は「非合法戦闘員」のため、陸戦法規を適用されない戦闘員です。
簡単に言えば スパイの兵隊 ゲリラです。

指揮官と古年次兵のその会話では、

農奴を見て炊事班長は、「百姓か?」

小杉曹長の判断は、「百姓じゃない。(土を手に取って)この土じゃ何も取れん」


国際法として保護をされない「 非合法戦闘員」です、後ろから寝首を斬られるかも知れません。
小杉曹長は、土を手にとり農作物が育つかどうかの判断をして農民であることの判断根拠にしています。

相対的には、日本の土地と違って中国の土地 土壌は、あまり豊ではありません。
曹長は中国戦線に詳しいことで判断していると思いますが、一般的に日本と比較して土地が荒れていますので、耕作には不向きであると考えられます。
中華料理が油で高温で火を入れた素材で、料理に基づいていることの証左です。


少しでも取れるなら、農民です、
「何も取れん」となれば、便衣兵で、農民に化けた共産党の兵士となっていることを判断しています。
全編にわたり、最近のシャーロック・ホームズに負けない判断力で戦闘や軍を推理し、掌握して行動していることが わかります。

前出の「脱出記」でもそうですが、生きるため、生き抜くための拠り所は、知識、見識、判断力 そして思いやりです。
( 朝鮮語には、「思いやり」の意味の言葉がないと側聞していますが、本当でしょうか・・・ )


地理や、生活の営み、農作や漁労、民族についてなど知っていることが生への鍵となっています。


八路軍の襲撃があり、これを撃退しています。
八路軍は、残置物としてハシゴ・梯子を残してゆきます、
その梯子をみて、曹長は「これは八路軍が作ったものではないな、日本人が作ったものだ」と状況判断しています。


以前にも書いているかも知れませんが、日本兵が便衣兵として潜入することもあり、
日本軍が、投降して拘束した便衣兵から、「俺は日本兵だ」と言われて
日本兵かどうかの判断をするのに、「顔を洗わせる」ということがあると読んだことがあります。

日本人は、顔を洗うのに際して、水を両の手 手のひら 掌 ですくいながら、手を顔の上下にゆすります。
ジャブジャブと水を使って洗います。

その土地の民族では、手のひらにとった水にたいして顔を動かして洗うのだそうです。

確かに・・ 水の豊かな国に生まれた育った日本人なら、ジャブジャブと水をこぼしながら洗うのたと思います。

水の希少な土地柄の農民百姓であれば、すくった水をこぼさないように、顔を動かして洗うことが生活の慣習であることはあり得るのではないかと思います。
顔をクルッと廻して洗う感じですか・・・



軍楽隊の初年兵と、理智ある中隊長?または大隊長か・・・
経験豊かな歴戦の兵(強者)の曹長です。
その曹長に惚れたお春という慰安婦です。

慰安婦も性という産業の納品業者ですから、検査を受け開業の許可を必要としています。
申請して、承認して、営業しています。
産業としては高額納品業者で、収入が高いことも劇中で垣間見れます。
収入より、自分の意思と意向で働いていることもわかります。
お春さんは日本人ではありません。
慰安婦の募集などは、チラシ1枚で済むことがわかります。

経済を見て取れば、体を元手にして佐官クラスよりも高額所得者です。
経済不況ですから、娘の身売りで家族が糊口を凌いでいます。
平成日本でも、借金のためにソープランド、AV女優で身を落とすと感じて働いてることと比較できます。
日本統治下の朝鮮では、警察官の八割以上は現地採用の朝鮮出身者が多かったと側聞しています。
署長クラス副署長クラスも現地採用で同様です。

娘でなくても、口減らしで商家に丁稚奉公は当たり前で、職業選択の自由など、ありません。
中学の義務教育を終えて、集団就職は、昭和50年頃まであったのですから・・・

集団就職に、職業選択の自由は、あったのでしょうか・・・

わずかながらでもあったのです。
A社よりB社、 C産業よもD産業です。
昭和50年頃に沖縄から集団就職してきた女性達は、スーパーで働くことを百貨店で働くことだと思っていたそうです。
彼女たちは、女子寮で生活しています、3人で話をしているのを聞いていると、方言がきつくて話の内容が、全くわかりません。
沖縄と青森の出身は違っていてもほぼ同じです。

平成の時代でも、どうでしょうか・・・・
県庁所在地に5階建て以上のビルディングが、片手以上か、両手で指折り数えるのか・・・

映画の話がドンドン 話が藪から棒になってきましたね・・・・



映画は、
お楽しみ頂けましたか?
posted by a person at 20:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「斬る」1962年 市川雷蔵主演版 全編です。

「斬る」1962年 市川雷蔵主演版 全編です。


市川雷蔵さんです。
天地茂さん渋く、藤村志保、渚まゆみも可憐です。

全編にてご覧ください。

斬る 1962


柴田錬三郎さんの原作です。

お楽しみ頂けましたか?
posted by a person at 09:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月04日

「母さん もう一度会えるまで―あるドイツ少年兵の記録 」 Walter Tilemann /Erich Schaake

音楽や映画鑑賞と読書など、ご紹介していました。
「母さん もう一度会えるまで―あるドイツ少年兵の記録 」
ヴァルター ティレマン 著 エーリッヒ シャーケ編著
Walter Tilemann / Erich Schaake
柴田 さとみ 翻訳

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ヒトラーとスターリンに運命を弄ばれた。
父を奪われ、母を引き剥がされ、少年は、ひとり極寒の雪原を生き延びる-。
第二次大戦中、両親と引き離され、数奇な運命ののちに祖国に生還、母と奇跡の再会を果たした少年の記録。

と、紹介のあった実話からの著作ですが、聞き取りによる再編集によるもののようです。

「ヒトラーとスターリンに運命を弄ばれた」とありますが、
父親は、ドイツ人の共産党員です、ヒトラーの政権取得から、協賛主義の理想を追い求めて、ドイツを脱出してソビエトで雑誌編集の仕事についていました。

ドイツのソビエト侵攻により、猜疑心の強いソビエトでは、次々と外国人が逮捕されてゆき、現実を直視する父親の悲惨な状況を息子は目の当たりにしています。

やがて父親は逮捕、母親と共に地方へ、洗濯女の仕事で生計を建てられ間もなく、母親も逮捕されてしまい、
孤児院へ、

ドイツ人であることから、迫害のある中、孤児院から逃避行し、やがてパルチザンへ誘われる。

ドイツ軍へ偵察に行ったところが、ドイツ人少年兵として部隊のマスコット、通訳を務めて従軍する。

少年兵として「東部戦線従軍記章」を授与されていることもあるので、員数として認められています。


部隊が再編のため退却する列車でも、ドイツ入国時には、この記章がかなりの存在感を出しています。


「母親と奇跡の再会」とありますが、戦後になってグラーグ(ソビエト時代の強制収容所)を釈放され、ドイツ送還のために故国へ手紙を出したことから、音信があり、帰国して息子と再会しています。

グラーグでは、どうした手続きからか、釈放や再収監などは時々あるようで、員数の調整によるものをみかけます。


こんなことがあったのか・・・みたいなお話が続いて書いてあります。

パルチザンとしてドイツ軍の偵察・斥候にでたスターリン思想の少年パルチザンが、
どこをどうして、ドイツ国防軍の少年兵になったのかが、書いてありません。

イエールジ・コジンスキーの「異端の鳥」でも少年兵になった経緯や、軍服を縫製してもらったことなども読んだことがあるので、事実としてはかなりの少年兵があったのだと思います。

「僕の村は戦場だった」とソビエト映画などありましたが、少年パルチザンも発覚すれば、殺されたりしています。

文中でも、パルチザンであったことが発覚してしまったらと躊躇していることも書いてありました。


それにしてもどうやってドイツ軍に保護されたのかがわからない。

10歳程度の子供で、ドイツ人であってもドイツ語よりロシア語が話せる子供です、
殺されなかったのは、本人の持つ運命、強運なのかと理解するしかありません。

ドイツ軍の輜重部隊に保護されていることからも、戦闘部隊であったら確実にスパイ・パルチザンとして処刑されているかも知れません。

その輜重部隊であっても、中隊の員数が分隊規模となってしまい再編成で帰国しています。

生き延びていた、母親から譲り受けていた「運」を持つ少年だと理解して読んでいました。

著者は、後年 建築家として活躍している方。

もの足りない感じのあった書籍ですが、ご本人にしてみれば、
自分自身を生きてきて、当たり前の日常であり、深く考察のしない、またはできない たまたまの日常であり、
他との比較などの必要性もなく、「ちょっと思い出のお話」なのでしょうか・・・・・

子供の心の大人からの回想ですから、背景の説明も深入りして記載してありますが、足元としての状況背景ではないのが、残念なことでしたね・・・・

参考にちょっとの書籍でした。

翻訳はとっていいかも、訳注も親切でした。

小さな参考の積み重ねが、時代背景の理解となっています。
「1945年のドイツ」など、1945年に終わる始まる歴史に興味を深く 
いろいろと読んだり、観たりとしています。

「全ての世代は…いずれ一種の秘密結社と化す宿命にあり、
時代特有の考え方や利害関係は同時代人にはパスワードのように自明なのに、
代が変われば意味不明になってしまう」「その時代の背景や事情を知りたい」と
ドイツ人作家のお話も紹介していたと思います。
そんなお話の続編でした。

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posted by a person at 22:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち」 スラヴォミール ラウイッツ作品 Slavomir Rawicz

音楽や映画鑑賞と読書など、ご紹介していました。

Slavomir Rawicz 

脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち
スラヴォミール ラウイッツ 著作
Slavomir Rawicz  原著
海津 正彦 翻訳者

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収容所 グラーグの生活経験がないとわからない描写もあると思って読みました。
話としてはトントン拍子で進んでいます。
雪男を見かけていたり、砂漠の蛇を捕まえて食べていたりしています。


7人の道行きで、シベリアからインドまで逃げ出しているポーランドの軍人さんです。
一行には、米国人の収容者も加わっています。

ソビエトのグラーグに米国人がいるのも驚きですが、フィンランド人の捕虜も見掛けているなどしていて、
かなり興味深く読めました。


読後に、amazonやWikipediaなどにある書評などでは、
ご本人は1942年にソビエトから釈放されたとBBCが伝えているなどの記載もあって、
フィクションとの見方も出ています。

しかしながら、ポーランド軍の将校で、カチンで殺害されなかった人もあるでしょうし、
自伝として記述にあるような、25年の刑期としてシベリアに送られているなら、
シベリアの重労働の刑期を務めている それもポーランド軍の将校が、1942年に釈放とされている事実も合理性に欠けている。

1939年9月17日にソビエト連邦軍がポーランド領内に侵攻したことで、グラーグ(ソビエトの強制収容所)で収監さていても、ポーランド解放は、1944年であり、
釈放の前提上としてソビエト化された軍人が、1942年に釈放されていたとしても、
英国にいることの合理性に欠けており、説明がつかないように思う。

ソビエト化しているポーランド軍人であれば、即時に、祖国解放に従軍しているはずで、英国には渡れないと思うからである。

証言者がいないとされているが、グラーグからの脱出していることに対する目撃証言や裏付け証言を求めること自体が、かなり難しいように思う。

インドに到着してから、人事不詳になったことや、絶食、小食の空腹期間があったうえで、食べることを詰込して生きながらえるところの記述でも、空腹であった胃に無理やり詰込の食事をすることでの反射状態が書いてあるが、全くその通りであり、食べ過ぎで死ななかったことが不思議な程であり、
幸運であったように思う。

人は「絶食後の食事によって、食べ過ぎて死ぬことがある」
しかし、当人でも理解はしていても、食物を前にした飢餓の人は、食べることが止められないし、止まらない、嘔吐してしまっても、空腹を満たすために更に食べ続けてしまうのが、現実であるから・・・

加藤大介さんの著書「南の島に雪が降る」でもそうでしたが、
「幸運」の持ち主は、どこまでも「幸運」が続いて助かっている。
伊藤圭一さんのリアルな取材の戦場小説でも、人の生死は紙一重であり、
そういった現実理解のうえで、この「脱出記」を読んでいた。

グラーグの生活を得て、逃避行をした人間が、長生きできること自体があまりでないはずと思っているので、

証言者を求めることには、かなり無理があるように思う。

著者が見た現実の小さな事実を確認することが、まだ合理性があるように思う。

フィンランド人の抑留者で生き残った人は居たのかしら・・・・

伝記として残したりした方はいるのかしら・・・と気になってしまいました。


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こちらは映画化されています。
雰囲気が、わかっていいと思います。
The Way Back
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The Way Back Movie Trailer Official (HD)



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posted by a person at 11:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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